私はジーンズが大好きで、オーソドックスなストレートジーンズが大好きです。その中でもLevi’sの501XXが好きなのですが、夏場になると洗濯による色落ちの問題で、履く機会が減ってしまいます。色落ちやダメージがそれほど気にならず汚れたら気にせず洗える、汗をかく夏場でもバリバリ活用するジーンズを紹介します。
今回紹介するのは、Levi’sの502という1960年代後半から3年間という短い期間販売されたZIPフライ(ボタンではなくファスナー)のモデルになります。退色やダメージの修復があるので、購入価格も高くなく、劣化も気にならない個体なので洗濯による退色や劣化を気にせず汗をかく夏場でも活躍しています。
私の愛用する502は1968年頃発発売され、1971年くらいに製造中止となったモデルになります。501で言うと、Big-Eと言われる年代のものになり、ディテールは同時代の501との共通項が多い事が特徴になります。
502はジッパーフライのモデルである501ZXXモデルが、時代に合わせ少しテーパードしたシルエットに変更され発売されたモデルになります。製造期間が3年余りと短かった理由に、デニムの収縮が大きく、フロントのジッパーが壊れやすかった事が原因とも言われています。
Levi'sの赤タグのeが大文字のEであるBig-Eであることや、70年代後半に染色方法の変更となる以前の従来のインディゴ染めなど、ヴィンテージLevi'sの魅力を残している年代のモデルになります。
今回紹介する502は、相応のダメージがあり、退色も進んでいるので、ヴィンテージジーンズの手入れの問題である洗濯を気にせず履いています。これは、502だから色落ちを気にしないとかダメージを気にしないと言うわけではなく、たまたま購入したものにダメージが有って、退色も進んだ個体が502だったという事があります。
ヴィンテージジーンズの価値は色や状態、年式などで価値に大差が出るのですが、私がこの502に愛着をもつ理由に、マーケットの価値とは違う魅力を感じています。傷んだら直して履くという事をしながら履いている事で、自分に合ったもののような感覚が強く、ずっと普通に使い続ける道具のような愛着を持っています。
退色も進みデニムもかなり柔らかく、縫製も劣化して来ているので、穴が空いたり、破けたりといった事が何度かありますが、その都度しっかり修理しています。ジーンズの修理というと叩きと言われる、後ろに布を挟んで、全面縫い付けるような補修方法が一般的ですが、この叩きの箇所も相応に多い事が逆に愛着につながっています。
このような個体なので、傷んだら、修理すれば良く、色合いも気に入ってはいますが、ここからの退色は進んでも気にならないという事で、洗濯も普通にします。(とはいってもほどほどの頻度で手洗いを行い大事にしています)
502を愛用する理由に、ジッパーフライはボタンフライより使い勝手が良い事もあります。
ダメージや退色が進んだ502を選んだ理由に、夏場普段履き出来るヴィンテージジーンズが欲しかった事があります。現在色々なメーカーやブランドからダメージ加工したジーンズが販売されています。良く計算され考えられたフォルムでカッコいいのですが、力の抜けたファッションが好きな私が所有し愛用するというのはなかなか考えられません。
余計な事に気を遣う事なく着用出来る古着の傷んだ個体は、私にとって魅力的な商品であります。価格もそこまで高騰していないので、購入も購入後の扱いも、骨董価値の高いものに比べるとそこまで気を遣うものではない事が最大の魅力で、古着の楽しみの本質のような気もします。
退色とダメージが相応にあり劣化を気にせず着用出来る事が一番のメリットです。
- Levi’s 502 1969位 model
- 紙パッチ
- センターループ
- 両面タグ Big-E
- ウエスト 30inch 長さ31inch
- 破れ箇所修復 インディゴの色はかなり退色
- 自分の身体にあったサイズ
- 退色が進み、ダメージが相応にあり、全てしっかり修復しているので気兼ねなく着用出来る
- 着用時の腰回りのラインが綺麗
- ウエスト、レングスがジャストサイズなので、靴を選ばず楽しめる
- 501にも言えますが502もシルエットが綺麗で、スタイルが良く見える
- かなり傷んでいて、コットンも柔らかいので、破れなどが今後も出る可能性
- ヴィンテージの502自体が珍しいので探すのが大変
- 全てが一点ものなので、自身に合うサイズを探すのが大変
今回、普段使いするヴィンテージジーンズというテーマで、愛用するダメージが進んだ502を紹介しています。色落ちや、修復があるので、以降の劣化をあまり気にせず愛用出来るので重宝しています。
ヴィンテージジーンズの価値のなかで、色の濃さや、デニム生地の状態が評価されていて、そのような価値の高いヴィンテージジーンズを所有し着用する楽しみは格別でありますが、状態を維持していく事を考えると夏場の汗による洗濯の問題はどうしても劣化につながり、夏場の着用はどうしても控えてしまいがちです。
そんな中、劣化を気にせず普段使い出来る色落ちしてダメージがあるものを選んで持っていると、季節を気にせず履く時に気を使わず楽しむ事が出来ます。
古いLevi's501はシルエットの綺麗さと、色味を含めたフォルム、生地が経年で柔らかくなり履きやすい事があります。販売されている個体数も多いので、ヴィンテージという価格を含めたコレクション的な価値だけでなく、価格の価値をそれほど重視せず純粋に古着として着用して楽しめる個体が多い事も魅力です。
Post78
今回紹介したLevi’s 502 60’s Modelは、Post78さんで購入しています。
Post78さんは、服好きの店主がこだわった上質で、長く楽しめるアイテムを多数扱っていて私もここで良く買い物をします。また、買い物の際、服好きの店主とファッション談義をするのも楽しみになっています。