Google Page Speed InsightsにてDrupalで作成したページのスコアを確認してみます。
作成したホームページの構成が適正であるかと、表示性能の問題を判定してくれるツールをGoogleが一般公開しています。今回はこのツールを使用し、DrupalとBootstrap5のテーマで作成したページの性能評価をしてみます。
Page Speed Insights -> https://pagespeed.web.dev
-- ”PageSpeed Insights では、モバイル端末やパソコン向けのページの実際のパフォーマンスに関するレポートと、そうしたページの改善方法を確認できます。” --
Page Speed Insightsより
- ”スコアは「Good」、「Medium」、「Low」のいずれかに分類されます。この計算は、デベロッパーがページの外観と機能の変更を検討していないという前提で行われます。”
- ”Good: ページには、パフォーマンスに関するおすすめの方法が最大限適用されており、最適化の余地がほとんどありません。ページのスコアは 80 以上になります。”
80点以上が良好なスコアとなります。
今回、Page Speed Insightsにて作成したページの判定をして行きます。
判定を行うページは2種類のページを用意します。
- テキストのみで構成した長文でボリュームのあるページ
- 画像を使用し枚数を多めに入れたページ
1.テキストのみのページは#C08 Contact FormとSESを使用します。長文と複数のテーブルを使用していますので判定を行うには最適と考えて選択しています。
2.画像を使用したページは#L17 Leica SL2-Sを使用します。画像を4枚使用しており、画像サイズも縦構図が3枚と大きめの画像を配置していますので今回の判定を行うには最適と考え選択しています。
早速、Page Speed Insightsにて判定を行います。
1枚目がテキストのみ携帯、2枚目がテキストのみデスクトップ、3枚目が画像ありの携帯、4枚目が画像ありのデスクトップの判定結果になります。
テキストのみ携帯
- パフォーマンス // 99
- ユーザー補助 // 100
- おすすめ方法 // 100
- SEO // 100
テキストのみデスクトップ
- パフォーマンス // 100
- ユーザー補助 // 100
- おすすめ方法 // 100
- SEO // 100
画像ありの携帯
- パフォーマンス // 99
- ユーザー補助 // 100
- おすすめ方法 // 100
- SEO // 100
画像ありのデスクトップ
- パフォーマンス // 100
- ユーザー補助 // 100
- おすすめ方法 // 100
- SEO // 100
テキストのみで長文のページ
- 携帯 399/400
- テスクトップ 400/400
画像ありのページ
- 携帯 399/400
- テスクトップ 400/400
の予想以上に優れたスコアになっています。
Page Speed Insightsの説明で80点以上がGoodの判定であり、スコアを上げる最適化の余地がないと説明されています。DrupalがSEOに強いと言われる意味がこのスコアから良くわかります。Drupalのレンダリング性能や構造の最適化が非常に優れている事が証明されるスコアでもあります。
Drupalの設定もほぼデフォルトで、Drupal、AWSともにキャッシュ機能はオフの状態でのスコアになっています。サイトが構築されたばかりで、アクセスもほとんど無く、コンテンツの数も少ないとは言え、30記事程度はあり、リスト化されたページも30程度はあるので、全く空の状況ではありません。
WordPressのページを測定すると、デスクトップはそれなりのスコアになりますが、画像を入れたページの携帯のスコアでパフォーマンスが80点以上にするのは結構難しく、今回判定したスコアは非常に優れたスコアであります。
今回のスコアを出した要素はDrupalだけでなく、BootStrap5のテーマを使用していることの影響も相当大きく、BootStrapが当初から上げる、Mobile Firstの理念は、BootStrapを使用して構築されるページの構造化を最適化しており、レスポンシブと言われる要素もページの表示を妨げないよう構成されています。
Page Speed Insightsの判定に、ユーザー補助やSEOとあり、ページ構成のルールなどのチェックが入りますが、この項を全てクリアしていることもDrupalの基本構成が優れている事の証明になります。
今回の判定結果は、予想以上に優れたもので、DrupalとBootstrap5のテーマで構築するWEBサイトを、第三者であり非常に厳密にWEBサイトを評価するGoogleが最高得点と評価する判断を下している結果となっています。
今回のスコアは、DrupalとBootstrap5をほぼデフォルトで使用し、必要最低限の要素で構成しているページにも起因しています。パフォーマンス以外のスコアにページの作り方やMetaTagなどの要素もありますので、この辺りの内容は、別途記事にて説明できればと考えています。
Page Speed Insightsの評価は、コンテンツの優劣を判断するものではないので、SEOにおいてこのスコアが高ければ良いというものではないのですが、Googleがシステム的にWEBサイトの評価を行う判断基準の一つではあるので、高いスコアを出していることは決して無駄ではありません。
Page Speed Insights本来の目的は、Googleが検索インデックスに登録し、スコアをつけていくに値するWEBサイトの基準の一つとして公開されており、基準を満たしていない場合、何を修正していくかを提案する事を目的としています。今回、高いスコアが出ており、修正の必要がない形ではありますが、逆にスコアが低く、問題があるようであれば、ガイドに表示される修正案を調べ対応する事で、スコアが上がって行きます。
当WEBサイトは商用でもなく、広告収入を目的としているわけではないので、SEOを積極的に行う事は考えておりませんが、Googleという巨大テック企業が作り上げた検索による情報配信システムに、Googleが評価し掲載を行うに値するコンテンツであるという評価を受ける事はWEBサイトを運営している身からすれば決して悪い事ではなく光栄でもあります。
DrupalとBootstrap5のテーマの基本構成の優秀さが第三者により厳密に評価された事が今回の記事の結論になります。
Drupal Admin Console.
次項はDrupalを理解するためにAdmin Consoleの概要をまとめてみます。